戦略コンサルタント ケーススタディ対策
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戦略コンサルのケーススタディ対策と例題
ケーススタディ対策、面接試験対策のコツ
ケーススタディでは、論理思考能力とプレゼン能力が問われます。
見られる観点は以下の通りです。
(1) 議論の全体像がしっかりおさえられているか。
(2) (1)で定義した議論の枠組みの中でMECE感を相手に伝えられているか。
(3) 論理に飛躍、抜け抜け感がないか。
上記が守れない場合は減点対象となります。本点をベースとした論旨展開の中で、良いアイディアが面接官とのディスカッションの中で
見出せた場合、それは加点対象となります。
5~10分の中で、筋の良い解を出すことが目的となります。
ケースは、概ね以下の3パターンに分類できます。
・数値計算系
・経営ファンクション系
・ノンビズ系
以下、それぞれの分類に従って、その例題と回答例を見ていきます。
また、こちらにて、実際の解答例、ならびに解答集の販売を行っています。
例題 ケースの分類① -数値計算系-
よく引き合いに出される、「電柱は何本ありますか」といった、数や市場規模をカウントさせるケースです。
慣れれば、他のパターンよりは楽に解を導出できます。
出題例は、下記の通りです:
(1) 日本にあるデスクトップPCの数は?
(2) 一日に東京で消費される回転寿司のシャリの数
(3) 任天堂DSの市場規模は?
解き方としては、「ボトムアップアプローチ」と「トップダウンアプローチ」の2パターンがあります。
ボトムアップアプローチ:
身の周りの一般常識(と思われるもの)を元に、積み上げ型で計算していく方式です。
※(2)のケースでは、東京はxx人大人がいるから・・・、大人は大体10皿程度食べるから20個、
この場合は、うまく説明できない場合は、様々な例外のパターンを突かれ(小食の人もいるよね、等)、
切り返しをスムーズにしていく必要があります。
トップダウンアプローチ:
ボトムアップとは別の軸で、考えていきます。
例えば、上記(2)のケースでは、東京の外食の市場規模から、回転寿司の割合を導出して導出します。
どちらにもリスクはありますが、どちらか一方で実施してみて、うまくいかない場合は(というより面接官が「?」の場合は)早々にスイッチしましょう。
また、数値計算に備え、代表的な数値は記憶していた方が良いです。
・日本を含めた先進国の人口
・首都圏、主要都市の人口(大体で良い)
・各年齢セグメントごとの人口
・国内の面積
・進学率
・国内の世帯数
・GDPと、自分に関係のある領域の市場規模、マーケットリーダーの売上
・国家予算
・外国人の渡航者数、アジア・欧米の比率
難しいのですが、余りニッチな数字を記憶して面接でアピールしても、ただの数字マニアと思われるだけですので、
基本的な数値から導出できるようにしておきましょう。(例えば、核家族の数など)
数字を覚える観点としては、以下の書籍を参考にしました。
常識として知っておきたいビジネス数字
DIが監修した、ビジネス数字に関する書籍です。
ケース対策では、「常識として知っているべき数字」を一つ言えないだけで、
面接官を納得させる説明ができなくなってしまいます。
これはぜひ押さえておいてほしいです。
実際の解答例、ならびに解答集の販売はこちら(数値計算系は47題掲載)
例題 ケースの分類② -経営ファンクション系-
xxxの売上をyyy倍にするにはどうしたら良いか?、ビジネスプラン立案等のケースです。
上記①の延長で流れる様にこのケースに入る場合もあります。
出題例は、下記の通りです:
(1) 日本企業に就職する海外留学生を増やすには?
(2) サッカースタジアムの入場者数を2倍にするには?
(3) アパレルの食品事業展開について、戦略を考えよ
面接官が携わったプロジェクトに関するイシューや、自分に関係のある領域が多いようです。
(学生ならば、専攻やサークル・趣味、中途なら、今実際に携わっている業界)
また、後述しますが、独断と偏見でイシューを定義するのではなく、まずは会話し、イシューを特定していきます。
(本ケースは誰の依頼で、どういうニーズから派生しているのか、等。コンサルタントになったつもりで、
イシューを確定していく形が望ましい。会話の中からヒントを引き出します。)
例題 ケースの分類③ -ノンビズ系-
本ケースは難関です。出題されたら、若干運が悪いともいえます。
「空気はなぜ透明か」もこの分類です。
出題例は、下記の通りです:
(1) 今日はなんでそのネクタイしてきたの?
(2) 結婚ってした方が良いのだろうか?
(3) 議論することの意義は?
余り全般に通じるコツを出すのは難しいのですが、
・意義や理由を聞かれている場合は、まずその行動自体の定義
※例えば、ネクタイをするということはどういう意味を持つか
・上記を前提とした意義・理由の定義をアピール
オウム返しにも答えられる内容ではあるので、本ケースに関する世界観の広がり(ネクタイはどの様な場合に着用する?それは海外や途上国などでも同様か?等)を見ているとも言えます。
ポイントとしては、まずは全てのポイントを議論の中で出しつくし、その中で解を探すのがポイントが高いと思います。
実際の面接の中で
以下のノリで始まります。
(1) 自己紹介の中のネタを引っ掛けてケースに突入する場合(趣味(サッカー、フットサル)の市場規模を2倍に、等)
(2) 自己紹介が3分程度で一通り終わると、「じゃあ、ケースやろっか」と言われてケース突入
(1)の場合は、突然始まるので、しっかりイシューを定義したり、等の手続きをすっ飛ばしてしまう等のアクシデントをやってしまいます。しっかり気を張っておきましょう。
また、いきなり語り始める前に、イシューを会話の中で特定することを忘れずに。
経営ファンクション系のケースでは、ここを曖昧にすると、議論の方向性が定まらず、支離滅裂になります。
また、どうしてもとっかかりが掴めない場合は、30秒くらい時間をもらって考えましょう。(この位でしたら、もらえます)
また、ホワイトボードは出来るだけ活用しましょう。(面接官によってはNGな場合もあります)
ただでさえ緊張しているため、何をしゃべったかわからなくなってしまいます。
また、面接が終わった後は、フィードバックをもらいましょう。
面接がボロボロでも、ここで改善点を指摘してもらえれば、次の面接につながります。
また、ボーダーラインであれば、ここで更なる改善点等を提示できれば、良いポイントになることもあります。
面接官も人の子です。キャンディデートと苦楽を共に出来るかという観点で見てきます。
テクニックも重要ですが、あなたの「人」としての魅力もしっかりと伝えてください。